皆さんは【寝る前読書】を知っていますか?
世界一流の人も実践している読書方法で、ビルゲイツやオバマ元大統領などは『毎日寝る前に1時間ほど読書をする』というルーティンを持っています。

というのはなんとなく理解できそうなのですが【寝る前読書】には一体どんな効果があるのでしょうか?
またこの記事では効果的な【寝る前読書の方法】と【便利なツール】も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
寝る前読書の効果
寝る前読書の効果についてまとめました。
ストレスを解消し快眠効果がある
寝る前読書にはストレスを解消する効果があります。
寝る前に本を開くと不眠症との闘いにも役立つ可能性があります。サセックス大学の研究者による2009年の研究では、6分間の読書でストレスが68%減少することが示されました。
参考までに他の行動のストレスレベルの減少値をまとめました。
引用 The Telegraph Reading ’can help reduce stress’より
参考までに他の行動のストレスレベルと比較してみました。
ビデオゲーム | 21% |
散歩する | 42% |
コーヒーを一杯飲む | 54% |
音楽を聴く | 61% |
読書をする | 68% |
(※ストレスレベルは心拍数や筋肉や血管の弛緩などを総合的に測定したもの)
昼間に比べて読書を阻害するストレス要因が少なく心身ともにリラックスできるので、読書をするのに最適な時間だと言えます。
また本を読むことでストレスの解消ができると、自律神経を整える効果があり快眠にもつながります。
記憶の定着
寝る前に読書をすることで記憶の定着する効果があります。
リューベック大学(ドイツ)のスザンヌ・ディーケルマン氏らの研究によると、新しく学んだことを脳により定着させるためには『学習後にすぐ寝ることが効果的』だということがわかりました。
人は寝ている間に脳の中で記憶の整理と定着の作業をします。
一日の最後に読書をすることにより、記憶を阻害するものがなく、より強く記憶に定着するということが分かっています。
だから寝る前に本を読むことで無理矢理覚える必要がありません。
私は新しい情報をインプットしたいときは、寝る前に本を読むようにしています。
デメリットは眠れないことがある
寝る前読書は『なかなか眠れなくなる』というデメリットもあります。本に夢中になってしまってやめ時を見失うことがあるからです。
また読むジャンルによっては興奮作用が高まって、安眠することができなくなってしまうので気を付けなければいけません。
本に熱中している人は、心拍数が高まりストレスレベルが高い状態にあるという研究結果があります。
(参考論文 読書時の身体情報による熱中度変化の記述)
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寝る前読書の方法
寝る前読書の効果を発揮する具体的な方法を紹介します。
時間を設定する
寝る前読書は時間を設定するようにしましょう。
そうすることで『夢中になってしまって眠れない』ということを防ぐことができます。
読書時間の設定は睡眠時間から逆算して決めましょう。
現在23時で、起床時間が7:00で睡眠時間を最低7時間確保したいなら、残りの1時間を読書に充てることが可能です。
家事や仕事が遅くなっているのに、読書のために睡眠時間を削るのはあまり効果的ではありません。寝る前読書を無理なく継続するためにも睡眠時間から逆算する方法で行いましょう。
楽な姿勢で読書する
寝る前読書はベッドで寝転がって読んでも、椅子に座って読んでもどちらでも効果は変わりません。強いて言うなら楽な姿勢であることが大切です。
「姿勢をよくしよう」とすると集中力が削がれてしまいます。そんなことに集中力を削がれるくらいなら、楽な姿勢で読んでしっかり集中することで読書の効果を高めるように努めましょう。
読む本のジャンルに気をつける
寝る前読書は読む本のジャンルに気をつける必要があります。
例えばホラーな本やアクション性の強い本は自律神経を乱して、睡眠の質を下げてしまう可能性があります。
他にも推理小説などは先が気になってしまい、睡眠時間を乱してしまう可能性が高いので、気を付けなければいけません。
ジャンルは本を読む時間を確保できるかどうかで決めましょう。
- 短い時間しか読めない→短編小説・1つの章が短い本
- 長い時間読める→ビジネス書・長編小説
と言うような感じで読む本のジャンルを変えることをオススメします。
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寝る前読書に効果的なツールと選び方
寝る前読書に効果的なツールと選び方を紹介します。
読書用のライト
照明を正しく選ぶことで寝る前睡眠の効果を上げてくれます。照明の選び方と特徴を紹介するのでライフスタイルや好みに合わせて選んでみてください。
目に優しい光を選ぼう
寝る前読書であればライトを選ぶ際には『目に優しいかどうか』を基準に選びましょう。ここでいう『目に優しい』とはブルーライトの量を指します。
ブルーライトは紫外線に近い光で夜中に浴び続けることで体内時計を狂わせたり、睡眠障害を引き起こす可能性があると言われています。またストレス物質であるメラトニンを生成することがあるので十分に注意しなければいけません。
それぞれのライトの特徴をまとめたので参考にしてください。
白熱電球
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LED
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蛍光灯
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|
目の優しさ (ブルーライト基準) |
優しい | 暖色系は優しい
昼白色はよくない |
昼白色はよくない |
メリット | 目に負担をかけない
風合いが出る(好みによる) |
電気代が安い
寿命が長い 調光が可能なものがある 形状がさまざま |
作業効率が上がる
脳が覚醒しやすい |
デメリット | 電気代が高い
寿命が短い 熱を発する |
色によってはブルーライトが多い | ブルーライトが多い |
このことから寝る前読書には白熱電球かLED(暖色系)が適していると言えそうです。
ただ電気代が安いことや、形状をさまざまに変えることができるという長所を考えると、私はLED(暖色系)をオススメします。
好みの形状を決めよう
最近のLEDライトはさまざまな形状のものがあるので、寝る前読書の姿勢に応じて選ぶようにしましょう。
首かけ式 |
クリップ式 | スタンド型 | |
特徴 | 首からかけるタイプ | 本・壁に取り付けるタイプ | 置いておくタイプ |
メリット | 寝ながらでも使用可能
形状を自在に変えられる |
うっとうしさがない
文字が読みやすい |
基本電池代なし
多機能なものが多い |
デメリット | 電池代が高い
うっとうしい時がある |
電池代が高い
本につけると痕が残る |
持ち運びがめんどくさい
姿勢が限られる |
私はスタンド型のLEDライトを使用しています。こちらが実際に使用しているものです。IKEAに売っている商品ですが、角度を変えたり光の向きを変えることができるので使い勝手はいいです。
LEDライトを選ぶ際はこういった調整機能も検討した方がいい項目です。
電子書籍
電子書籍はライトが無くても本を読めるので寝る前読書にとても適しています。寝る前読書だからと言って『このタブレットがオススメ』というものはありません。読書には何を使われても問題はありません。
ただし使い方には注意しましょう。タブレットを使用する際はブルーライトの量を意識しなければいけません。
長時間の読書は脳を覚醒状態にする可能性があるので、明るさをやや暗くして色を暖色に調整するようにしましょう。
オーディオブック
寝る前疲れていて「文字を読みたくない、でも読書をしたい」という人に効果的です。
プロの声優が本を朗読してくれるので、とても聞きやすく本の内容もしっかり頭に入ってきます。またスリープタイマー機能もあるのでうっかり寝てしまっても安心です。
(私も疲れているときは活用していますが、やはりうっかり寝過ごしていることが多いです…)
本の種類はまだそれほど多くはないですが、有名な本であればかなり充実しています。
しかし価格が高いので、お試し期間や月額定額読み放題などで試してみることをオススメします。
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以上寝る前読書についての記事でした。